CASE

お悩みの症状

腰痛について
腰痛について
腰痛と一口にいっても多くの種類があります。
また腰痛は放っておくと他の部位にも負担がかかり、さらなる不調を引き起こす場合もございますので早めの対応が必要です。
なごみ整骨院では丁寧な検査と施術で原因の特定をし症状を改善へと導き、お客様のお身体をお守りします。
ぎっくり腰
3行で要約
ぎっくり腰は急性腰痛の総称
多くの原因がありそれぞれ対処法が異なる
原因の特定とそれに沿った治療が大切
①ぎっくり腰とは

ぎっくり腰は急性腰痛の総称であってその正体は様々です。
海外では魔女の一撃と言われ、急激で強烈な痛みが特徴で、重度の場合は声を出す程度の刺激でも痛みで動くのが辛くなることもあります。

②なぜぎっくり腰になるのか
ぎっくり腰は急性腰痛の総称と言いましたが、外部から強烈な力が加わったりしない限り、1度の負荷でぎっくり腰になる確率は極めて低いと言えます。多くの場合、姿勢不良、栄養状態の不良、ストレスなどによって周囲の組織の柔軟性が低下したところに引き金となる負荷が加わることで強い痛みが起こります。要するにほとんどの場合は日常的に負担がかかっていたところにトドメとなる負荷がかかることでぎっくり腰となります。

③ぎっくり腰の対処法(セルフケア)
ぎっくり腰の直後に必要となるのは安静と冷却です。場合によっては動くこと自体不可能なほど痛みがある場合もあるので炎症を抑えるために痛みのある部位を冷やし、その部位を極力動かさないことが重要になります。初期から炎症を抑えることによって痛みの強さと期間を抑えることができます。また、炎症が引いた後は局所を温めて血行を良くすることが重要になります。冷やした方がいいのか温めた方がいいのかは判断が難しいかと思いますが、御自身の感覚で冷やすor温めるでどちらが気持ちよく感じるかで気持ち良い方を選べば良いと言われています。

④ぎっくり腰の一般的な治療
接骨院、整骨院で行われるぎっくり腰の治療は炎症の有無、度合いによって変わってきます。炎症が強い初期のぎっくり腰では炎症のある部位の冷却、電気治療機などによる痛みの抑制などが主となります。炎症が強い時に局所に刺激を与えすぎてしまうと炎症が悪化して痛みがより強くなってしまう場合もありますので整体やマッサージといった施術は受けないことをオススメします。

⑤なごみ整骨院ではどんな治療するのか
炎症が強い場合に冷却、電気治療機はもちろんしっかりと行わせて頂きますが、それに加えて腰に直接触らないで腰に対して治療が行える手段をいくつも勉強、実践してきました。
東洋医学による経絡やツボによる反応、解剖学、生理学に基づいた筋膜や血管などの組織のつながりを利用した遠隔からの治療、痛みの出ている神経の緊張の抑制などの多くの状態や治療法との相性に対応できるように日々研鑽していますので安心して御来院ください。
受診するしないは関係なく御電話等での御相談も大歓迎です。
肩こりについて
肩こりについて
慢性的な痛みや四十肩にも対応致します。
肩こりの改善に効果的な施術を多数行っている当院をぜひご利用ください。
いくつもの施術を組み合わせたオーダーメイドの施術を行い、お客様がお悩みの症状を的確に改善へと導きます。
慢性的な肩こりも改善できる高い技術がございますので、つらい症状にお困りの方はお気軽にお問い合わせください。
肩こりの原因
今となっては国民病と言われるほど多くの人が悩んでいる症状の1つが肩こりですが、その原因はさまざまありますのでその中で代表的なものをご説明します。
原因は単独によるものではなく多くの場合は複数、あるいは全ての原因によって肩こりが出ている場合がほとんどです。

①姿勢不良
現代で最も多い肩こりの原因と言われるのが姿勢不良による肩こりです。
スマートフォン等の普及によって頭部が前に傾いた状態が長く続くことによって背中から頭にかけて付着する筋肉が引っ張られ、その状態が常態化してしまうことで慢性的な血行不良に陥ってしまいます。

②関節の可動性の低下
いわゆる肩こりの症状が出る領域には多くの関節が存在します。
関節は筋肉が伸び縮みすることによって動きますので、関節の動きが少なくなるということは筋肉の伸び縮みが少なくなるということになります。
関節の周りには多くの血管、神経が存在するためただの肩こりだと思っていたものが肩や腕、背中の痛みとなってしまうことも珍しくありません。

③筋肉の柔軟性低下
①②とも関連しますが、筋肉の柔軟性の低下は慢性的な肩こりの主な原因といえます。
筋肉の柔軟性が低くなるということはその筋肉の中やその周囲にある血管や神経を圧迫することになります。
筋肉が一時的に硬くなるだけであれば日常生活上では珍しくないのでそれほど大きな問題ではありませんが、その状態が長く続くことによって筋肉や周囲の組織に老廃物が蓄積され、痛みや不快感のもととなります。
一度不快感や痛みが出てしまうとその痛みや不快感によって神経が緊張してしまい、更に局所の筋肉の柔軟性が低下し、老廃物がたまり症状が増すという負のループに陥ってしまいます。

④内臓の影響
あまりイメージがわかないかもしれませんが、一部の内臓の感覚神経は首や背中の感覚神経と深く関わっています。このタイプの肩こりでは肩や首周りの筋肉をほぐしてもあまり症状が変わらない、またはすぐにぶり返すといった特徴が考えられます。特に右は胆嚢、左は心臓よる影響によって症状が出ることが多いとされています。

⑤内臓周囲の組織の影響

内臓の周囲には保護や機能を果たすための組織が沢山存在します。
胸全体でいえば胸膜、各臓器の血管、心臓の周りには心膜、さらに気管、気管支、肺門などの他にも多くの組織が存在しますが、これらの組織に注目する方は日本では多くありません。
これらの組織の問題によって症状が出ていても、内臓の機能や検査による数値の異常として現れる前の状態なので見過ごされることが多い原因と言えます。
頭痛
頭痛
姿勢の改善のために必要なこと!
姿勢を決定づけているのは脊柱の弯曲なわけで。その脊柱の弯曲を決定づけるものはなんでしょうか?
基本的には骨盤のバランスの関与が大きいですが、その骨盤のバランスには下肢はもちろん、頭部のバランスも影響してきます。
頭痛
現代で多くの人が慢性頭痛を抱えていると言われています。
現代における頭痛は大きく分けて緊張性頭痛、片頭痛、群発頭痛があります。
これらの頭痛はそれぞれ原因と対処法が違いますが、それぞれの頭痛の対処法や治療を行わずに薬剤だけで一時的に対処している方が多いのではないでしょうか。
ここでは各頭痛の大まかな特徴と原因、そして手技療法で行えることについて少しご説明いたします。



①緊張性頭痛
について
緊張性頭痛は首、背中、胸、頭の筋肉が緊張して血行不良に陥り、神経が刺激されることが原因となります。
特に現代ではスマホやパソコンによって長時間同じ姿勢でいることが多くなっているので増加傾向にあるといえます。
背面の筋肉が緊張することで後頭骨に付着する筋肉の緊張が帽状腱膜という頭の膜を通じて前頭部にも波及するため、頭全体が締め付けられるような感じのズーンとした痛みが出ます。
治療を受けに行けない時の対処法としては筋肉や腱膜を緩めることになりますので温める、首や肩を動かして筋肉を緩めることになります。



②片頭痛について
片頭痛は側頭部の血管が拡張することで近くにある神経が刺激されることが原因となります。
血管が拡張する原因としては身体的ストレス、精神的ストレス、ホルモンバランスの乱れ、疲労、外的刺激などがあげられます。
血管の拡張に合わせて三叉神経という神経が刺激されるため、拍動に合わせた周期的なズキズキとした痛みとなります。
治療を受けに行けないときの対処法として、拡張した血管を収縮させるために頭痛のある部位を冷やす、持続的に圧迫することが対処法になります。



③群発頭痛について
群発頭痛の原因は現代では明確になっていませんが、視床下部に関係があるとされています。
痛みを感じるとされているのは片頭痛と同様に三叉神経で、目の奥やこめかみにえぐるような、または突き刺すような激しい痛みが一定の周期、時間帯で続くことが特徴となります。
アルコール、たばこ、ポリフェノールといった特定の物質や気圧の変動などによって誘発されるとされています。
対処法として、過去の経験から誘発要因がわかっている場合はそれを避けることが対処法となります。



④頭痛の手技療法による治療

緊張性頭痛の治療は緊張している筋肉、腱膜、筋膜を緩めることになります。
同時に頭蓋骨、頚椎、胸椎、肋骨、肩甲骨といった骨と関節の可動性を改善させることで頭痛の発生頻度を落とすことが可能です。

片頭痛の治療では痛みが出ているのであれば血管の収縮、神経の鎮静化を行います。
また、側頭部だけでなく三叉神経全体への刺激を取り除き、その状態を維持するために頭蓋骨の関節や硬膜の機能とバランス調整を行います。

群発頭痛の治療は③で書いた通り原因が明確ではないため、全身の診察をさせていただいた上で異常のある部分を治療させて頂くことになります。
この場合でも視床下部と三叉神経への刺激を取り除くため、頭蓋骨と硬膜の機能とバランスの調整を行います。
膝関節痛
膝関節痛
指、手首、肘、肩、足首、膝など人体には非常に多くの関節が存在します。
関節は人が身体を動かす際に必要不可欠な構造で、関節痛の有無は日常のバランス、骨格の歪み、エネルギー消費量(疲れやすさ)といったことに大きく影響します。
さらに、骨盤、脊柱には筋肉、靭帯はもちろん内臓、硬膜などが付着します。
これらの組織のどれが姿勢に影響しているかを的確に診断することが姿勢の改善に必要です。
膝関節痛
3行で要約
膝は構造的に色々な部位からの影響を受けやすい
変形があるからといって必ず痛みが出るわけではない
膝以外の部位のバランス調整も治療に必要


膝の関節について
膝関節を構成する骨には関節面を構成する大腿骨と脛骨はもちろんですが、膝のお皿と呼ばれる膝蓋骨と脛骨の側面にある腓骨も含まれます。
関節面を構成する骨の末端にはそれぞれ軟骨が存在し、特に脛骨側にある軟骨は半月板と呼ばれ、内側と外側にそれぞれ存在します。
膝の関節は基本的には曲げ伸ばしが主な機能になりますが、曲げ伸ばしに比べれば僅かではありますが左右に倒れ(側屈)たり、捻じれる可動性を持っていて膝のスムーズな曲げ伸ばしのためにはこの小さな捻じれや側屈の動きが重要な役割を果たしています。
人類は陸上哺乳類の中で唯一直立二足歩行を主な移動手段としている生物なので背骨、骨盤、下肢の関節には他の動物よりも負荷がかかりやすい使い方をしているため問題が発生しやすく、正しい専門知識と技術に基づいたメンテナンスは必要不可欠と言えます。
膝に限った話ではありませんが痛みや歪みが生じている状態ではその痛みや歪みに適応した形で行動するようになり、その状態で日常生活を長期間過ごすと痛みや歪みが修復された後でも他の部位が適応した状態から戻れずに他の部位の症状となって表れることも珍しくありません。

膝関節の痛みの原因
①骨の変形
膝の骨が変形したものは変形性膝関節症と言われますが、よく言われる軟骨がすり減った状態が該当します。
骨が変形がしてしまうと重力のかかり方やバランスが乱れてしまうのはもちろんですが、骨の内部構造や骨に付着する骨膜、筋膜、靭帯、関節包といった軟部組織の状態も正常ではなくなってしまい血行不良に陥り、結果として慢性的な痛みとなってしまいます。
よく軟骨がすり減ったせいで痛みが出ていると説明されていますが、膝に限らず関節を構成する部分(関節面)には血管や神経は乏しいため軟骨がすり減ることで痛みが生じるということは比較的稀です。
仮に軟骨がすり減って骨と骨が触れて痛いというような場合、骨は他の組織と比べて硬い組織なので痛みの度合いに変化がない又は少ないことが特徴となります。
加齢とともに変形を起こすことは多いですが変形があるからといって必ず痛みが出るわけではなく、重度の変形があっても痛みがない症例は決して珍しいわけではないので膝の変形がある≠膝が痛いということは覚えておいてください。

②外傷(怪我)
骨や膝の周囲にある組織が損傷することでももちろん痛みが生じます。
外傷によって組織が損傷した場合は損傷の度合いにもよりますが出血等によってその周囲が腫れて熱を持つため比較的わかりやすいことが多いですが、小さな損傷や骨折では腫れが少ないか見られないこともあるので注意が必要です。
ほとんどの場合で外傷を受けた自覚と痛みがあるので見過ごされることは少ないですが、外傷によって起こった位置関係の異常や筋膜などの歪みは放置されていることが多いといえます。

③組織の柔軟性の低下

膝の周りには多くの軟部組織が存在し痛みの原因となる軟部組織には筋肉、筋膜、骨膜、靭帯、関節包などがあります。
これらの軟部組織には血管と神経が通っているためこれらの組織の柔軟性が低下すると血行不良や神経への刺激となって痛みが生じている割合がかなり多くあります。

この組織の柔軟性を低下させる要因には骨の変形による構造や荷重のバランスの乱れ、外傷の修復による構造自体の変質、運動不足による拘縮、冷えによる反射などなど他にも様々な要因がありますがいずれの場合であっても痛みと同時に関節の可動域にも制限を起こすため日常生活上でも痛みや不快感を感じて多大なストレスとなってしまいます。

膝関節の治療について
まず膝関節の痛みが長期間続く、または治療を受けているのに痛みに変化がない場合はしっかり病院で検査してもらって骨折や欠損といった問題が無いかをしっかりと確認してもらいましょう。
膝関節はその位置、構造、機能の関係から足首や股関節に加えて骨盤や上半身にある筋肉、内臓、血管などからも影響を受けることも頻繁にあるので痛みが膝に出ているからといって膝だけの検査と治療をしても一時的に症状が軽快することはあってもその効果を持続させるのは難しいといえます。
そのため機能の異常と痛みの原因となっているものを特定しそれに関連する部位と一緒に全体のバランスがちゃんと取れるような状態にすることが大切になりますので、痛みが出ている場所が膝であっても足の指や足首さらには腹部や腰など他の部位から治療をすることが多々あります。
変形がある場合にはその変形が治るというわけではありませんが、変形はあるけど痛みがなく日常生活を送れる状態がゴールになりますので体をその状態に導いて維持するためには一定の期間と定期的な治療が必要になります。
その状態にするためには膝関節の周囲はもちろん、影響を及ぼしている可能性のある部位全体のバランスの調整が必要となりますのでしっかりとした検査と治療を行う必要がありますので是非一度受診を御検討下さい。
年齢、ライフステージごとのお悩み
年齢、ライフステージごとのお悩み
・年齢による身体の違い
人の身体の構造が年齢によって違ってくるのはご存知かと思いますが、少しご説明したいと思います。
高齢になってくるとどうしても組織の水分保有量などが低下し、組織の柔軟性が低下します。
これにより骨折や周囲の組織で代償していた過去の負傷などの代償が効かなくなり、劇的に症状が悪化する場合も珍しくありません。
また、全身の問題と局所の問題は密接に関係するため、気になる症状が1つでもあれば一度全身の調整を受けることをオススメ致します。
・赤ちゃんの頭の形!
子どもの頭蓋は特に柔らかいので、圧迫や捻れによって頭の中の組織に引っ張る力が生じるとそれに影響を受けた頭の形になります。
また、この組織の引っ張りは顔面部の発達にも影響しますので、鼻や耳の問題が長期化する要因にもなります。
赤ちゃんの身体には出生直後から外界に対応するため多くの変化が起こりますので、その変化の助けになるよう赤ちゃんの身体にかかっているストレスの検査、治療をご検討してみてはいかがでしょうか。
交通事故に関連する悩み
交通事故に関連する悩み
日常で起こる症状と交通事故後に起こる症状には大きな違いがあります。
日常で起こる症状というのは、その多くが人間の身体が生理学的に行う動きの中で何らかの障害が生じてその動きが制限されたことで起こります。
しかし、交通事故などによって起こされた症状は強い衝撃によるものなので、日常では起こりえない状態で関節や組織の機能が障害されてしまうことが少なくありません。
例えば交通事故で多いとされるむち打ちは事故の際の衝撃で首、腕、末梢の痛みや痺れ、運動障害といった症状が起こりますが、その原因が首や腕といった症状の表れている局所であるとは限りません。
これは腰痛や頭痛などでも同じことで、個人差はありますがそのように非生理学的状態で障害されてしまった組織が自然に正常な状態に戻ることは非常に稀です。
事故から受診までの流れ
①事故の処理
交通事故にあってしまったらまず事故の処理が必要です。
可能な限りその場で警察に連絡し、警察が来るのを待っている間に御自身の契約している保険会社にも連絡しましょう。


②病院を受診

事故の処理が終わったら病院を受診しましょう。
事故が原因の症状は直後はなんともなくても時間がある程度経過してから出てくることも珍しくありません。
可能な限り早めに受診して事故の状況、御自身の症状と症状のある部位、その他の体調不良などをお医者さんにお話しして「証明書、診断書」をもらって下さい。
入院などの措置が必要な場合、この時点で病院側から入院等の手続きのお話があるかと思います。


③治療を受ける
病院で証明書、診断書の発行手続きが終わればあとは御自身の治療になります。
通院によって治療を受ける施設は診断を受けた病院でなくても構いませんので、御自身が治療を受けたい施設を決め、その施設に交通事故後の治療を希望している旨を伝えましょう。
その際に契約している保険会社がわかれば必要な連絡や手続きは施設側で行います。
むち打ち
3行で要約
むち打ちは大きな衝撃で起きる組織の損傷
むち打ちの原因は不明なことも多い
首以外も治療しないと長引く可能性が高い


①むち打ちとは
外傷性頚部症候群ともいわれ、交通事故やコンタクトスポーツなどの大きな衝撃が体に加わることで背骨とその周囲にある組織が損傷することで起こります。
交通事故などによる衝撃などによる損傷は時間が経ってから症状として現れることも少なくないので症状の有無を問わずに可能な限り早く受診してより大きな損傷やその他の問題が潜んでいないかをしっかりと確認することが重要になります。


②むち打ちの症状
むち打ちの症状は受傷直後から出る場合もありますが、数時間~数日間経過してから現れる場合も珍しくありません。
むち打ちの主な症状として代表的なものは首の痛み、運動障害、頭痛、倦怠感、吐き気、疲労感、めまい、耳鳴りなどがあります。
首の周囲には重要な神経、血管が数多く存在するので自律神経系の異常、腕の痺れ、力が入らないといった症状も出てくる場合もありますので、首に痛みがないからむち打ちではないと判断してしまうのは非常に危険ですので痛みだけでなく体調に違和感を感じたら専門機関でしっかりとした検査を受けることをおすすめします。


③むち打ち症状の原因
むち打ちは大きな衝撃から身を守ろうとする防御反応と大きな衝撃によって体に起きた変化に対応しようとする人体の適応機能によって起こる組織や神経の興奮、緊張によって症状が起こるとされていますが、レントゲン、MRI、CTなどの画像診断ではその原因が正確に特定されないことも残念ながら少なくありません。
現代で主流になっている画像診断では骨や組織の大きな損傷や位置のズレを確認するため、骨、組織、関節の可動性の低下といった機能の異常を画像診断による診断の対象とはしていません。
画像診断では外見や位置が正常であれば問題はないと判断しますが、柔軟性や可動性といった機能をが損われていれば当然痛みや運動制限といった症状が出ます。
特に背骨の動きは一つの関節が大きく動くのわけではなく、小さな動きの関節が少しずつ動くことで大きな動きを実現しているため、その機能が障害されると大きな機能障害へと波及する場合も少なくありません。
昨今の研究でもヘルニア、脊髄液の漏出、神経系への過剰な刺激による異常な興奮の持続など多くの要因による関与が疑われ研究が続けられていますが特定には至っていないのが現状です。
なごみ整骨院ではむち打ちの原因は大きな衝撃によって起こった骨、筋肉、椎間板、硬膜、靭帯、血管、神経などの機能障害だと考えています。
交通事故などではシートベルト、エアバック、事故の種類、角度などによって複数の方向から複数回の衝撃を受けることも珍しくありませんので衝撃による影響、障害は全身のあらゆる場所に起こる可能性があります。


④むち打ちの治療について
むち打ちになった直後であれば炎症が強いことが予想されます。
その時期では炎症の強い部位に対して揉む、動かすといった刺激を加えることはその炎症を悪化させることになりますので出来る限り物理的な刺激を与えずに冷湿布、抗炎症剤、鎮痛剤などによって炎症や痛みを抑え、カラーなどを用いて固定することで可能な限り安静状態を保持することが必要になります。
手技療法で行う本格的な治療は炎症が引いてからが本番となります。
組織の損傷を回復のためには組織の血流を改善させ修復を促進してやる必要があります。
そのためには組織の柔軟性の回復、組織に関連する関節の機能回復、過剰に緊張している神経の抑制が必要になります。
組織の柔軟性の回復のためにはその組織を揉む、温めるといった処置を行いますが人の体は筋膜に代表される膜によって全身が繋がっているため症状の出ている部分だけを緩めても持続せずすぐに戻ってしまう場合もあります。
同様に関節の機能回復のためには周囲の筋肉、筋膜の柔軟性の回復はもちろんですが骨と骨膜に付着する靭帯や関節包の柔軟性と機能を回復させる必要があります。
関節は骨格の構造によって可動範囲や角度が異なるため専門知識はもちろん、その構造を理解して適切に治療を行う訓練と経験を積んだ治療家による骨の位置や角度の調整と関節包や靭帯の機能の回復が必要となります。
過剰に緊張している神経の抑制にいくつか方法がありますが神経に直接施術をすることは現実的ではなく、その神経を異常興奮させている要因となっている組織の緊張や構造の異常を取り除くことが神経の抑制につながります。
背骨はもちろん、頭蓋骨、肋骨、骨盤といった骨格系、神経の表面を覆う神経鞘、神経の通り道を形作る筋膜の機能を正常に近づけることで神経の機能の正常化を図ることになります。


⑤長期化したむち打ちの治療
むち打ちというと首の治療を行うイメージの方が多いかと思いますが首以外の部位の問題で起こっていることも珍しくありません。
そのため首が主な原因でないむち打ちに対して首の周りの治療だけを行ってもむち打ち回復するまでにはかなりの時間が必要になります。
人の体は筋膜、硬膜などで全身が繋がっているため、正確な治療を行うには局所だけでなく全身を検査する必要があります。
特に頭、背骨、骨盤には硬膜による強い繋がりがあり、構造的にも連動して機能するようになっていますので頭と骨盤に対するアプローチは必要不可欠と言えますが、そのためにはより専門的な知識と技術が必要となりますの是非御相談下さい。
東洋医学について
東洋医学について
身体の中をめぐる気、血、津液の流れ、バランスを整えることで症状や体調の改善を図るものです。
気、血、津液は身体の中を流れていますが、その流れる経路として経絡が存在し、その経絡には臓腑がそれぞれ対応しています。
その経絡の反応点としてツボがあるわけですが、その経絡のルート全体とツボのそれぞれに性質、機能、役割があり、症状、症状の出ている部位、脈、舌、腹部などの診察を行い使用する経絡、ツボを決定します。
鍼治療はこれらの経絡、ツボに鍼を刺すことで気、血、津液の流れを改善させ、臓腑の機能が正常に働くように整えることを目的としています。
気、血、津液の流れを悪くする要因には外因と内因があります。
坐骨神経痛
坐骨神経痛
坐骨神経痛とは
坐骨神経痛とは字の通り坐骨神経が刺激されることで起こる神経痛です。
坐骨神経は腰と仙骨にある神経の集まりの中の1つでお尻にある梨状筋という筋肉の前面を通り大腿の後面、膝の裏を通り、下腿で総腓骨神経と脛骨神経に分かれます。

坐骨神経痛の原因と症状
坐骨神経痛の原因は腰部脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、梨状筋症候群などと言われますが要するに周辺組織による坐骨神経への刺激が原因となります。
坐骨神経は腰から骨盤にかけて存在する神経なので、圧迫する組織として最もわかりやすいのは筋肉による圧迫ですが、内臓、筋膜、神経の癒着などによって発生する張力が原因の場合も少なくありません。
坐骨神経痛の症状として多いのは腰、骨盤から下肢にかけての痛み、痺れになります。
多くの場合片側に現れると言われますが、両側に起きる場合もあります。
筋肉が原因で起きている坐骨神経痛の場合はその筋肉に負荷がかかったり冷えて硬くなることで症状が悪化するという特徴もあります。

坐骨神経痛の対処法

筋肉が原因で起こる坐骨神経痛の場合、その筋肉を緩めることになります。
寒い時期に起こりやすいのは寒いことで筋肉が生理的に収縮してしまい、坐骨神経を圧迫してしまうからです。
そのため腰、骨盤、下肢の筋肉を揉み解す、動かす、温めるといったことが対処法になります。
この対処法で症状が軽減しない場合は回復が追い付かないレベルで筋肉が緊張しているか筋肉が原因ではないということが考えられますので専門的な診断と治療が必要になります。
特に症状が温めたりしても改善しない、症状が常に一定で強弱がないといった場合は危険な病気が隠れている可能性がありますので専門機関の受診をおすすめしみあす。

坐骨神経痛の治療について

坐骨神経の治療は刺激になっているものを特定してその原因を取り除く必要があります。
そのためには温める、薬を飲む、電気を流すといった対症療法的な治療では一時的な効果だけですぐにまた同じ症状が出てしまいます。
そのためしっかりと坐骨神経痛を治そうと思ったら原因の特定とその治療を行う必要があります。
また、坐骨神経を刺激する原因には、その原因が発生するまでの過程が存在します。
事故や怪我などで腰や骨盤を大きく損傷したということがない限り、骨や筋肉がいきなり坐骨神経を刺激することはありえません。
なごみ整骨院では坐骨神経痛の症状の原因となっている骨格、筋肉、筋膜、神経、内臓の原因を取り除くと共に、原因の原因ともいえる骨格の歪みや全身のバランス、内臓の機能調整などを必要に応じて行い治療効果が持続すると共に再発のしにくい体作りのお手伝いをさせて頂きます。
四十肩
四十肩
3行で要約
四十肩は明確な原因が不明で診断名がつかないような肩関節周囲炎の総称
四十肩には炎症期、拘縮期、回復期の3つのステージがある
可動域の回復には肩関節以外の部位の治療も必要な場合が多い

四十肩とは
四十肩または五十肩とは画像診断などで明確な原因が見つからず、診断名をつけることが出来ない肩関節周囲炎をそう呼んでいることが多い疾患です。
時間をかけて周囲の組織の検査をしっかりとすればどこの組織に問題が起こっていて、どの動作に問題が起きているかを判別することは可能になります。
また、四十肩と五十肩は単に発症した年齢で分けているだけで違いはありません。

四十肩の病態
肩関節は人体の中で最も大きな可動性を有する関節で、その可動性を確保するために関節の安定性を骨格よりも筋肉や靭帯といった軟部組織に大きく依存しています。
そのため肩関節周囲には多くの組織が存在していてバランスをとっていますが、このバランスが乱れることで肩関節のスムーズな動きが阻害されることで発症します。
特に回旋筋腱板と呼ばれる筋肉群、肩関節の固定に関与する靭帯、スムーズな動きを補助するための関節包といった組織に問題が生じるとその機能が大きく障害されることになります。

四十肩の時間による変化
四十肩には大きく分けて炎症期、拘縮期、回復期の3つの段階があり、それぞれの時期にそれぞれの特徴があります。

①炎症期
名前の通り周囲の組織が炎症を起こしている時期で、可能な限り冷やして安静にすることで炎症が消退するのを待った方がいい時期になります。
この時期は炎症による痛みが強いため、動かしていない状態や僅かな動きでも強い痛みが生じてしまい、肩関節の奥のほうがズキズキする、表面の皮膚のあたりがピリピリと痛む、、腕全体が重く感じる、頚や背中にも違和感を感じるといった症状が一定期間続きます。
この時期に大きく動かしたりして炎症が強度になってしまうと組織が大きく変質してしまい柔軟性が大きく低下してしまうため、この時期の初期対応は四十肩の予後に大きく影響してきます。

②拘縮期
炎症がある程度消退して強い痛みは落ち着いてきたものの中程度の痛みと関節の動きが制限された時期で、慢性期とも言われます。
肩関節の周囲に炎症が起きると炎症が起きた組織とその周囲の組織が硬く変質してしまい、肩関節の可動性が大きく低下してしまいます。
また炎症期の間強い痛みによって動かすことが出来なかったため、連動する他の部位の柔軟性や可動性も低下している状態になります。
吊革につかまれない、髪が結えない、エプロンの帯が締められないといった日常生活上の動作に影響が出るため肉体的だけでなく精神的にもストレスが溜まる時期と言えます。

③回復期
痛みが徐々に消退し、可動域もある程度まで改善していく時期になります。
痛みが強くないか出ないため動かすことが可能にはなりますが多くの場合で痛みはないけど上がらないというような機能障害が残った状態で放置されている方が少なからずいらっしゃいます。

四十肩の治療
当然ですが炎症期、拘縮期、回復期ではそれぞれ行う治療が異なってきます。
炎症期には関節を動かしたり温めたりするかえって炎症を助長させ痛みを強くしてしまう可能性があるため、湿布や氷を使った冷罨法や干渉波などの電気治療や超音波治療器によって極力肩関節を動かさずに行える治療を行います。
なごみ整骨院では炎症期の段階から関節を動かすことなく肩関節周囲の組織のバランスを取る施術をさせて頂くことで強い痛みの早期の減退と拘縮期を短くするための施術をさせていただいております。
拘縮期には痛みの弱い、もしくは無い範囲で動かすことで拘縮が起きるのを可能な限り防ぐ治療を行います。
前述の通り炎症が起きた組織には変質が起こってしまい、組織自体の柔軟性が低下してますので、その組織の状態を可能な限り元の柔らかい状態に戻すように働きかけて上げる必要があります。
また、肩関節の可動域には肩関節を構成する骨や靭帯だけでなく肋骨、胸骨、骨盤に加えて内臓とその周囲にある組織も大きく関わるため肩関節だけでなくそれらの関連する組織の状態を確認し異常があればその改善のための治療が必要になります。
回復期になれば痛みはほぼ無い状態になることが多いですが関節の可動域に制限が残った状態でその制限を体の他の部位で補っているため痛みがなく治ったと思われる方が多いですが、肩関節の運動に関係する部位の可動性が改善していないとその可動性を補うために無理している他の部位に何らかの問題が生じます。
肩関節自体に拘縮が残っていても痛みが無い状態のため、治療する立場から言わせて頂きますと治療がやりやすい時期になります。
なごみ整骨院では肩関節自体の可動域の改善はもちろんですが、肋骨、胸郭、内臓といった肩関節の可動性に関与する他の部位の状態もしっかりと確認し正常なバランスが取れるように調整をさせて頂きます。
四十肩、五十肩は痛みが無くなった段階で治療をやめて腕が上がらないなどの可動域制限を放置したまま日常生活を送っていらっしゃる方もいらっしゃいますが、肩関節の可動性が下がるということは肩甲骨や肋骨などの可動性も下がるということになります。
肋骨は御存知の通り呼吸に関わる骨になりますので肩関節の可動性の低下は呼吸器系の機能低下、つまりエネルギー代謝効率を低下させることにつながります。
外傷などによって骨格の構造が著しく変化しているような場合を除き、多くの関節の可動域制限は改善できる可能性がありますのでしっかりとした検査と治療を受けることをおすすめします。
足関節捻挫
足関節捻挫
3行で要約
捻挫は捻転挫傷の略で靭帯が損傷したもの
捻挫で最も多いのは足関節の捻挫で、足関節の捻挫で最も多いのは内反捻挫
捻挫の治療は損傷した靭帯だけでなく周りの骨格の治療も非常に重要

捻挫について
捻挫とは捻転挫傷の略で、読んで字の通り体のどこかを捻ることで関節の周りの靭帯が損傷したものになります。
靭帯の損傷は損傷の程度によって大まかに3段階に分けられていて、重度の捻挫になると内出血によって関節が強く腫れて熱を持つことが多く、靭帯が完全に断裂してしまった場合では関節の安定性が著しく障害されてしまうので手術の適応になる場合もあります。

足関節捻挫について
足関節の捻挫は最も発生頻度の高い外傷で、程度の差はあれどほとんどの方が経験があるのではないかと思います。
足関節の捻挫には足部を内側に捻る内反捻挫と外側に捻る外反捻挫があり、当然それぞれで損傷する靭帯も異なりますが足関節の構造上内反捻挫が圧倒的に多いと言われています。
足関節の内反捻挫は足関節を正常な可動範囲を超えて内側に捻ることによって前距腓靭帯という腓骨と距骨を結ぶ靭帯が最も高頻度で損傷します。
前距腓靭帯が損傷すると足関節を動かす時に距骨を正常な位置に留める力に障害が起きてしまうため足関節の安定性に大きな影響を及ぼします。

一般的な足関節捻挫の治療について
多くの方が足関節の捻挫を経験してらっしゃるかと思いますが、どういった処置を受けるでしょうか?
捻挫全般の応急処置として受傷直後に安静にして、受傷部位を高くし、冷やし、圧迫するといういわゆるRICE処置が思いつくと思いますが、これは炎症を抑えるという目的で医学的に根拠のある処置と言えます。
忙しい、めんどくさいなどの理由で足関節の捻挫をしても薬局などで湿布を買って貼るだけで終わりにしてしまう方もいるかもしれませんが、多くの方は応急処置が終わった後は病院や接骨院で処置を受けるかと思います。
病院などで干渉波や超音波といった物理療法、湿布や薬剤といった科学療法によって痛みや腫れの軽減や組織修復を促してテーピング、サポーター、包帯などによって安静の保持を図るなどが一般的に多く行われているかと思いますが、これらの処置は損傷した靭帯などの組織への治療としては有効で、靭帯の損傷によって起こっている痛みや腫れは比較的早期に減退するかと思います。
しかし、こういった処置は損傷した靭帯への処置としては十分ですが、足関節の捻挫への治療としては不十分であると当院では考えています。

なごみ整骨院の足関節捻挫の治療について
足関節に限定した話ではありませんが、捻挫というのは関節に靭帯が損傷を起こすような強い力が加わることで負傷します。
靭帯が損傷するほど強い力が加わったということは、当然靭帯以外の組織にもその強い力の影響が及んでいると考えることが自然かと思います。
関節が動く際には当然関節を構成する骨の動きが伴いますので、足関節を内反する際にも当然足関節を構成する脛骨、腓骨、距骨にも動きが生じます。
足関節の内反は底屈(つま先を床に向けて下げる動き)、外旋(回外)、内転の複合運動となっていて、内反の際には脛骨、腓骨には軽度の内旋、腓骨には内旋に加えて下方に下がり、距骨には前方と内方へと滑る動きが起こります。
この内反によって起こる骨の移動によって、足関節は安定性が低い状態になります。
正常であれば内反をやめるとそれぞれの骨は正常な位置に戻り、外反の際には反対の動きをするのでそれらの動きがちゃんと出来ていれば足関節は正常な状態と言えます。
しかし、足関節の内反捻挫になると捻挫した時に加わった力によって内反の形で固められてしまい、足関節が不安定な構造で固められてしまうことになりますので、安定する通常の状態に戻ろうとしても戻ることが出来なくなってしまいます。
この足関節の内反捻挫に伴う骨格の異常を矯正していないと捻挫してしまった足関節は常に不安定な状態になりますので、その状態で日常生活やこれまで行っていた運動を行うと捻挫をしてしまいやすい状態となり、こういったことが捻挫は癖になりやすいといわれる要因の1つではないかと考えています。
そのためなごみ整骨院では第一にこの捻挫によって生じた構造的な異常を矯正することで足関節の安定性を確保し、その上で足関節の安静を図って組織の修復を待ちます。
また、骨格や筋膜といった構造の異常が矯正されるとその周囲の組織にバランスも正常に近づくため、血液やリンパなどの流れも正常に近い状態となり損傷した組織の修復や腫れや痛みの消退が早くなることも期待できます。
足関節に限った話ではなく体の一部が損傷を受けたり痛みが出てしまうと他の部位はその損傷や痛みから体をかばうために全身を使ってバランスを取るように適応しますので、その影響が全身に及びます。
足関節の捻挫では特に膝、股関節、腰といった日常生活でも違和感を感じやすくQOLにも関わってくる部位の問題にも波及することが多くあります。
過去にした捻挫した部位を何度も繰り返し捻挫してしまう、捻挫して以来他の部位の痛みが出るようになったというような方は是非一度矯正も含めた足関節の捻挫の治療を御検討下さい。
椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニア
3行で要約
椎間板ヘルニアは椎間板の中の髄核が逸脱して神経を圧迫した疾患
椎間板ヘルニアがあっても神経の刺激や圧迫がなければ症状が出ない場合も多い
治療には椎間板ヘルニアのある部位に負荷がかからないよう全身のバランス調整も必要

椎間板ヘルニアとは
椎間板ヘルニアとは脊椎と脊椎の間にある衝撃を緩和させるクッションのような役割を果たす椎間板という組織の中央にある髄核というものがなんらかの原因で本来の位置からズレた状態のことを言います。
髄核がズレるには髄核の周りにある線維輪という組織が何らかの理由によって変形や断裂を起こし、その結果髄核にかかる圧力バランスに乱れが生じて特定の方向にズレたり突出したりしてしまいます。
この線維輪の変形や断裂は椎間板に負荷をかけるような動作が多くなったり線維輪の柔軟性がある程度保たれつつも若年層に比べて低下している20代~40代くらいに多いとされ、ヘルニアの好発年齢もちょうどこのぐらいになります。
特に激しいスポーツや重いものを持ち上げようとして急激に力を掛けたりして椎間板にかかる圧力が急に高まったり、くしゃみのように瞬間的に強い圧がかかるようなことでヘルニア状態が起こりやすいとされています。
椎間板ヘルニアが起きやすいとされている部位は「腰椎の4番と5番の間」と「腰椎5番と仙骨1番の間」とされていますが、年齢が上がるにつれて腰椎の上部でも起きやすくなると言われています。

椎間板ヘルニアの症状について

椎間板ヘルニアでは上で説明したように髄核が正常な位置からズレたことで椎間板の一部が脊柱管内や椎骨の側面に突出することで突出した部位に存在する神経に圧迫や刺激が加わってしまい、局所やその神経の支配する領域に痛みや痺れといった症状が出現します。
例えば腰椎に椎間板ヘルニアが生じた場合、主に腰椎から出る神経の支配するお尻から足までの範囲に痛みや痺れが出ますのでいわゆる坐骨神経痛の症状も出現します。
ヘルニアになった直後は激しい痛みがでて歩いたり体を動かすこともままならないこともありますが、髄核の位置が落ち着いたり、体がある程度適応してくると症状も次第に軽くなっていきますが、線維輪の歪みや損傷と髄核の位置が正常に戻るわけではないので姿勢や疲労などによって神経の圧迫や刺激が加わるようになると再びヘルニアの症状が出てくるようになり慢性ヘルニアの症状へと移行していきます。
ただし皆様にご解しておいて頂きたいのは椎間板ヘルニアがあるからといって必ずしも椎間板ヘルニアの症状が出るわけではないといういことです。椎間板ヘルニアの症状はあくまでも神経の圧迫や刺激されることによって起きるもので、髄核の位置が正常ではないからといって症状が出ているわけではありません。実際に50代以上の人のほとんどにヘルニアがあるという調査結果が出ていますが、その中でヘルニアの症状がある方はごく一部とされていますので画像診断などによって椎間板ヘルニアがあるからといってすぐに痛みの原因は椎間板ヘルニアであると決めてしまうことは間違いです。
もちろん椎間板ヘルニアのある部位と症状の出ている部位が一致したり、他の検査等も併用することで明確に椎間板ヘルニアが原因で出ている症状であるとわかれば椎間板ヘルニアに対する治療が必要になります。

椎間板ヘルニアの原因と治療について

椎間板ヘルニアの原因は特定の椎間板への過剰な圧力やストレスですが、スポーツや重いものを持つというような急激に高い圧力が1度加わっただけで椎間板ヘルニアになるわけではなく椎間板ヘルニアが発症してしまうような持続的な負荷が椎間板に加わっていたり、線維輪が損傷してしまうような組織に負荷がかかるような体の状態であったことが考えられます。
特に好発部位とされる腰椎の4番と5番の間、腰椎の5番と仙骨1番の間は構造上負荷が加わりやすい部分であり、足関節や膝や股関節といった下肢の関節の影響を受けたり、当然ですが骨盤の捻じれや歪みの影響も強く受けます。
頚椎や胸椎で椎間板ヘルニアが起こってしまう場合には頚椎や胸椎の弯曲のバランスはもちろんですが、頭蓋骨や骨盤の協調性の乱れなども影響してきます。
つまり椎間板ヘルニアは椎間板ヘルニアが発症するにいたる体のバランスの乱れがあることが考えられるため、椎間板ヘルニアの症状がある程度落ち着いてもその発症した部位に負担がかかりやすいような体の状態を改善しなければ症状が落ち着かなかったり繰り返し発症してしまうことが考えられます。
その原因となるバランスの乱れは頭蓋骨や骨盤の歪みかもしれませんし過去に受傷した足首や膝の捻挫かもしれませんし脊椎の関節の機能異常は歪みかもしれません。
また、脊椎の関節の動きは他の関節と同じように脊椎と脊椎の間の椎間関節が作用しますが特定の状況においては脊椎の側屈と回旋の動きに対して椎間関節ではなく髄核が主に作用しますので、そのような状況では特に椎間板に過剰な圧力がかかってしまうことは十分に考えられるかと思います。
そのため椎間板ヘルニアの治療には髄核の位置をある程度元に戻すだけでなく、負荷のかかっている(かかりやすくなっている)椎間板に負荷のかかりにくくなるような体全体のバランスの調整が必要になります。
椎間板ヘルニアは重度になると手術の適応も視野に入ってくる疾患であり、日常生活においても大きなストレスとなりますので椎間板ヘルニアの起きた局所だけでなく体全体のバランス調整を是非検討してみて下さい。
足底筋膜炎
足底筋膜炎
3行で要約
足底筋膜炎は足底の筋膜に炎症が起こった状態
痛みが起こりやすいのは踵の骨の前側の足底筋膜の付着部
足底筋膜と足底筋膜に関連する組織の柔軟性を回復させる治療が必要

足底筋膜炎とは

足底筋膜炎とはその名前の通り足底の筋膜に炎症が起こった状態のことになります。
足底筋膜というのは足底の踵の骨から足の指にまで繋がる組織で、足部のアーチ(つちふまず)の機能にも関連していて、足底という頻繁に衝撃を受けることになる部位にあるため比較的強靭で柔軟性があり衝撃吸収と安定性に大きく関与する組織になります。
そのため日常的に行う生活動作である歩いたり走ったりする時はもちろん、ただ立っているだけでも一定の負荷がかかり、当然運動時などには足底筋膜にかかる負荷はより強いものになってしまいます。

足底筋膜炎の原因

足底筋膜炎の大きな原因となるのが足底筋膜への持続的または断続的な負荷になります。
足底筋膜の持続的、断続的に負荷が加わり続けると足底筋膜が本来持っている柔軟性が徐々に失われ、その結果足底筋膜の線維が損傷したり足底筋膜が付着している部分にかかる力が大きくなって炎症を起こしてしまいます。
足底筋膜の組織に炎症が起きてしまうと足底筋膜に力が加わる度にその炎症がある部位が刺激されて痛みを起こし、その痛みによって力んでしまったり動かすことを避けるようになってしまうので足底筋膜の柔軟性は更に低下して長期的に足底筋膜炎の症状に悩まされることもあります。

足底筋膜炎の症状

足底筋膜炎の症状として特徴的なものが歩行などのために足を地面に着いた時の足底部の痛みになります。
この症状で最も痛みが発生しやすい部位が踵の骨の前側(つちふまずの踵寄り)の部分なのですが、これは足底筋膜が踵の骨に付着する部分であるためで、柔軟性が低下した足底筋膜によって本来よりも強い衝撃が踵骨の足底筋膜の付着部にかかり続けた結果起こるものです。
これはセルフチェックにも使えますので足底筋膜炎かもしれないと思った際には椅子などに座った状態で自分の足の裏のつちふまずの踵寄りの部分を押してみて痛みが出るかどうか確認してみると良いかと思います。
当然ですが足底筋膜の組織の損傷や付着部の炎症が考えられますのであまり強く押したり、何回も何回も痛みの出る部位を押したりして組織の損傷や炎症を助長させないように数回で判断してみましょう。
また足底筋膜炎の特徴的な症状と言われるものが朝に起きて最初に足をついた時が一番強く痛み、徐々に痛みが軽くなるというものがあります。
これは睡眠時に刺激が加わらず動く頻度が極めて少なくなっていた足底筋膜の血流が低下して柔軟性がより低下してしまい、その状態で足を着いたことで強い衝撃が加わってしまうために起こるものになります。
足底筋膜に限らず人体の組織の柔軟性には血流が大きく関わりますので一定時間動かさずにいると組織の柔軟性は低下してしまい、特に炎症がある場合ではいつもより強い痛みを生じてしまいやすい状態となりますが動かしていくと血流と共に柔軟性が少し回復するために痛みが最初の1回目よりも減弱していく傾向があります。
この起き抜けの最初の1歩目が激しく痛み、それから少しずつ痛みが弱くなっていくという症状がでた場合は足底筋膜炎である可能性は極めて高いので早いうちに治療院に御相談頂いて治療を受けられることをおすすめします。

足底筋膜炎の治療

足底筋膜炎の治療は整形外科などでは足底板と呼ばれるものを足の裏に入れて足底筋膜にかかる負担を軽減させて炎症を引かせるという方法が一般的になります。
しかし足底板を入れるだけは痛みが軽減しても足底筋膜の柔軟性の回復は望めないため足底筋膜炎が頻繁に繰り返すことになり、常に足底板を入れたまま生活をしなければならなくなってしまいます。
根本的な足底筋膜炎の治療となるものは足底筋膜の柔軟性の回復、足底筋膜の柔軟性の低下を招いた要因の矯正、足底筋膜の筋力強化と柔軟性の維持が必要になります。
足底筋膜の柔軟性の回復はマッサージ、指圧といった手技や温めることで一定の柔軟性の回復が望めますが、炎症や痛みが強い時にマッサージや指圧で強すぎる刺激を加えると逆に炎症を悪化させて柔軟性を低下させることにもなり得ますのである程度の知識と技術を伴った人による治療を受けることが望ましいと言えます。
足底筋膜の柔軟性の低下を招く要因には過度の運動、偏平足、足部にある関節の機能低下、ふくらはぎなどの他の部分の機能の異常などが考えられます。
過度の運動によって足底筋膜炎になってしまった場合はその運動を中止して足底筋膜を休ませつつ柔軟性を回復させる治療をする必要があります。
また、偏平足などによって足底筋膜に正常よりも強い負荷がかかり続けやすい状態になっても足底筋膜炎は発症しやすくなり、その偏平足が起こりやすい要因として足部の関節の動きが悪くなっていたりふくらはぎなどの他の部位の骨の配列や筋肉や筋膜の機能が低下したことで足底筋膜の動きが障害されて柔軟性の低下を招き足底筋膜炎になってしまうことも非常に多くあります。
このように足底筋膜の炎症といってもその原因と考えられるものは多くありますのでそれらの原因をしっかりと特定して治療し、足の裏にゴルフボールなどが当たるようにして転がして足底筋膜を緩めたり足底の筋力を強化するトレーニングをしてあげて症状の改善と予防をしてあげることがストレスなく日常生活を送れるようになる上で大切になります。
現在足底筋膜炎で悩んでいたり、頻繁に足底筋膜炎になってしまうという方は是非一度しっかりとした治療を御検討下さい。

藤沢市で交通事故後の対応や、頭痛、肩こり、ぎっくり腰を改善に導く施術ができる整骨院は“なごみ整骨院”です!

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